椿のしつらえ
2018年 03月 14日
椿が美しい季節になりました。
奈良、東大寺では、毎年3月1日から
二週間にわたる本行の間、上堂する僧侶たちの足元を照らすために大きな
お松明が二月堂の舞台を赤々と燃えながら移動するのを
見ることができます。
このお松明の火の粉に触れると
一年間無病息災で過ごすことができると云われています。
お水取りは12日深夜に行われるもっとも重要な儀式で
「若狭井」と呼ばれる井戸から汲み上げた御水を本尊にお供えします。
最終日の14日は10本のお松明が一斉に登場し
たくさんの数の火の粉を散らして次々に消えていくのだそうです。
東大寺の修二会
僧侶たちが世の中の罪を一身に背負い
二月堂の本尊である十一面観音菩薩に祈りを捧げ様々な懺悔の行を勤めます。
この修二会の「お水取り」の行事が終わると
奈良に春がやってくると云われています。
3月14日、今日の夜で
修二会も終了し
関西にも本格的な春がやってくるとか。。。
私も昔、関西に住んでいたので
お水取りが済むと春が近いと、実感してきました。
数年前にこの時季に奈良に行ってから
やはり、この時季は、奈良に思いを馳せるようになりました。
椿を生けて
修二会の糊こぼしの椿の紙細工、僧侶が和紙でひとつひとつ椿を作るのですが
これは、京都の染匠「よしおか」の和紙を使っています。
その和紙で作った「よしおか」の葉書が
鎌倉のお寺のギャラリーに売られていて数年前買ったもの。
大好きな古都奈良、京都、鎌倉が繋がって
わが家にやってきた和紙の葉書です。
毎年、3月になると、奈良の麻布で作った椿細工と一緒に飾っています。
先日、近所の友人宅にお届け物をもって行った際に
お玄関先にしつらえてあった糊こぼしの絵馬と椿の土鈴
二月堂で買われたそうです。
スマホで撮らせてもらいました。
出身は神奈川県なのですが
数年間の関西での転勤時代に、古都奈良や京都に魅せられ
私も奈良、京都のことでは、彼女といつも話が盛り上がるのです。
さすが、数年間の転勤生活でも
すっかり関西通になって、今でも年に数回は訪れているそうです。
by teineinakurasi
| 2018-03-14 14:01
| しつらえ