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古都奈良 元興寺の桔梗

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元興寺の歴史は、古く

インドで釈尊が開いた仏教が中国、朝鮮半島を経て

日本に伝えられたのは、欽明天皇13年、日本書紀による壬申の年

552年、553年とも云われています。



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崇仏派の蘇我氏と保守派で排仏派の物部氏の争いが激しくなり

仏教も迫害を受けることとなり、

用明天皇の時代になって

蘇我馬子とその甥の厩戸王と共に

物部氏を打ち破り、日本の仏教受容の道を開いたと云われています。

その翌年、馬子は、高市郡飛鳥に初めて

仏寺を建立し、この寺が元興寺の前身

法興寺、(飛鳥寺)とも云われています。


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美しい屋根と瓦

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極楽堂(国宝)



百済の国王は、日本最初の仏寺を建立するにあたり


仏舎利、僧、寺工、瓦博士、画工などを派遣し

日本最初の瓦は、この寺が現在の奈良市に移った際運び移され

現在の極楽堂や禅室の屋根に数千枚が使用されていいます。

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瓦の色が茶色がかって古びているのが

昔からのものでしょうか。



飛鳥時代に文化は、蘇我氏を通じて

大陸文化の輸入、政治、外交の場の中心となって飛鳥時代は

飛鳥寺(元興寺)を中心に展開していきました。


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禅室(国宝)




710年、奈良に都が移されてから

このお寺も新しい都に移されて法興寺から元興寺へ

寺名を改められました。

そして時代は、平安時代へ移り、

平安時代後半から中世あたりになると

このお寺を支えるのは

政府でも貴族でもなく

無名の庶民と呼ばれる階層の人たちが中心となって支えていきました。




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四季折々、季節の花が絶えないお寺で

いまは、奈良観光の定番となった

風情ある街並みが残るならまち

その一角にひっそりと佇む古刹です。

元興寺は、1998年

古都奈良の文化財世界遺産として登録されています。

前回、五重塔跡地の門から入って

今回南大門から参拝し

久しぶりに心が揺さぶられるような感動を覚えたお寺でした。




7月にブロ友さんがこちらに行かれて美しい写真を撮られていて


その話を父にしたらぜひ、桔梗を見に行きたいと言ったので

元興寺と奈良近辺の散策というスケジュールで行ってきました。


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手水舎も桔梗のしつらえ



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日差しは、ありましたが、

比較的、暑さの厳しい関西にしては凌ぎやすい一日で




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このあと、

ならまちのお店、赤膚焼きのお店に行ったり

「鹿の舟」で昼食をいただき、

大好きな鹿ちゃんにも会いに行って

父の大好きな浮見堂にも行きました。

桜の頃は海外の観光客の写真撮影の多さに驚きましたが

さすが、夏場の昼間は落ち着いていました。



神戸三宮から近鉄奈良まで

乗り換えなしで行けるというのも

とても魅力的です。

私がいつも眺める

平城京跡も、あと数年で地下に鉄道が移されると聞き

あと何年かで見納めになるので寂しい限りです。





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桔梗は少し

時季は過ぎていましたが

美しい姿を見せてくれました。

京都のお寺では、接写できないので

こちらは、桔梗のそばに寄れるので

たくさん写真を撮りました。

秋が深まれば、萩の花も綺麗に咲くことでしょう。



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夏の花と云えば


百日紅


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次は、

鹿の舟へ、、、昼食をいただきに行きました。







by teineinakurasi | 2017-08-24 15:52 | 奈良

つれづれなるままに暮らしや旅の記憶を綴ります


by sakura