水戸偕楽園へ
2017年 03月 10日
2月のことになりますが
友人と初めての日帰りバス旅行
目的は、水戸の偕楽園の梅と
茨城県立近代美術館で開催されている
「東山魁夷、唐招提寺御影堂障壁画展」に行くことでした。
東京駅を朝9時半に出発し、お昼前に水戸に到着
昼食を食べてから
日本三大名園である水戸の偕楽園へ
梅の名所でも知られる偕楽園は
早咲き、中咲き、遅咲きが
植えられて
今回は中咲きが見ごろを迎えていました。
今回は、美術館見学もあり、
デジイチをもって行かなかったので
鮮明な写真は撮れませんでしたが
こちらは、徳川斉彬公が
文人や家臣、領地の人々を集めて
詩歌や養老の会を催しました。
「好文」は梅の異名で
晋の武帝の「学問の親しめば梅が好き、学問を廃すれば開かなかった」という故事に
基づいて名付けれたそうです。
好文亭、各部屋には
四季折々の花木の襖絵が描かれています。
庭園の梅も満開で
好文亭3階からの眺めは格別です。
向うに見えるのは千波湖です。
味わいのある梅の老木
枝ぶりの美しさ
空に向かって伸びやかに咲く梅は
青い空をバックに映えて
紅梅と白梅の競演も
また美しいです。
水戸の偕楽園を約1時間散策した後は
バスに乗って
今回のメインのイベントの美術展で
現在、奈良の唐招提寺の御影堂
修復工事の為
襖絵障壁画が関東で見ることができるなんて
とても夢のようなお話で
奈良県の唐招提寺
昨年の秋に父と行きました。
鑑真和上法師の命日前後の3日間だげ
特別公開があるのですが
昨年から工事が始り障壁画は全国の美術館を巡回しています。
中国の僧侶鑑真が
仏教伝来の為、来日を何回か試みますが、
度重なる嵐や舟の難破で
何度も失敗し、ようやくたどり着いた時は
盲目になったというほど過酷な旅でした。
1970年代にこの大仕事の依頼を受けた東山画伯は
鑑真和上のご苦労や過酷な旅に想いを寄せて
もし、目が見えていたなら
日本の美しい山と森、海の美しい風景を見てもらいたい願い
構想を練るために日本各地にスケッチ旅行にでかけます。
そして残り半分の障壁画は、
鑑真和上の故郷、中国の美しい風景を
初挑戦であった墨絵で
魂のこもった力作を仕上げて
唐招提寺に奉納されたのでした。
画伯の代表作ともなる素晴らしい障壁画。
奈良唐招提寺に奉納され、一般公開は数日のみで
なかなか見ることができない貴重な機会を
鑑賞できるチャンスに恵まれて幸いです。
以前東京の近代美術館で公開があり
鑑賞しましたが、たくさんの人出でした。
今回、茨城の美術館では
あらゆる角度から
静かにゆっくりと鑑賞でき有り難かったです。
唐招提寺の御影堂の中にいるかのような雰囲気も十分に味わえました。
途中仕上げるまでの工程とかも公開されて
気の遠くなるような大掛かりな
制作だったのがよくわかりました。
ますます、東山魁夷画伯の絵に対する愛が強くなり、
まだ気持ちの冷めぬうちに
画伯の絵を見に行きたいと思います。
今年は、
大好きな東山画伯の絵が
山種美術館で京都の絵数枚「京洛四季」の一部が
公開中ですし
長野の美術館にもぜひ行ってみたいなと考えています。
by teineinakurasi
| 2017-03-10 20:52
| 庭園